スマホや手軽な場所で!無料・安価に楽しむVR/ARアート体験
はじめに:VR/ARアート体験、費用を抑えて始めてみませんか?
「VRアート」や「ARアート」という言葉を耳にする機会が増え、どんな体験ができるのだろう?と興味をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、「高価なVRゴーグルが必要なのでは?」「特別な場所に行かないと体験できない?」といったイメージから、少し敷居が高いと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ご安心ください。実は、必ずしも高額な費用をかけなくても、VR/ARアートの世界に触れる方法はいくつかあります。
このページでは、VR/ARアートにこれから触れてみたい、まずは手軽に体験してみたいという初心者の方に向けて、無料や比較的安価に楽しめる方法をいくつかご紹介します。
VRアートを費用を抑えて体験する方法
VRアートは、専用のVRゴーグル(ヘッドマウントディスプレイ、略してHMDとも呼ばれます)を装着して体験するのが一般的です。空間の中に描かれたり、インタラクションしたりする作品世界に入り込むような没入感が魅力です。
通常、個人でVRゴーグルを購入するには数万円以上の費用がかかりますが、まずは体験だけしてみたい、という方のために、費用を抑える方法があります。
1. 公共施設やイベントでの体験ブース
最近では、美術館、図書館、科学館といった公共施設や、企業のプロモーション、地域のイベントなどで、一時的にVR体験ができるブースが設けられることがあります。
- メリット:
- 基本的に無料で体験できます。
- 作品に合わせて必要な機材が用意されており、スタッフの方が操作方法などを説明してくれることが多いです。
- どのような体験か、実際に試してから考えることができます。
- デメリット:
- 常設されているわけではなく、開催期間や場所に限りがあります。
- 体験できる作品は限られています。
- 人気がある場合は待ち時間が発生することもあります。
お近くの施設や、興味のあるイベント情報をこまめにチェックしてみるのがおすすめです。
2. VRカフェやアミューズメント施設
都市部を中心に、「VRカフェ」や、大型アミューズメント施設内にVR体験ゾーンが増えています。これらの施設では、時間制などで様々なVRコンテンツを体験できます。
- メリット:
- 最新の高性能なVRゴーグルや設備が整っていることが多いです。
- 様々な種類のVRコンテンツ(アート作品だけでなくゲームなど)から選べる場合があります。
- 操作方法などを丁寧に教えてもらえます。
- デメリット:
- 利用料金がかかります(時間制など)。
- 自宅からは離れている場合が多いかもしれません。
VRアート作品に特化した施設はまだ少ないですが、VR体験ができる場所として候補に入れると良いでしょう。
3. スマートフォンの簡易VRゴーグル
スマートフォンをセットして使用するタイプの簡易VRゴーグル(例:Google Cardboard、プラスチック製のものなど)は、数百円から数千円で購入できます。
- メリット:
- 非常に安価にVR体験の「雰囲気」を知ることができます。
- YouTubeなどにある360度動画コンテンツなどを手軽に視聴できます。
- デメリット:
- 本格的なVRゴーグルに比べると、解像度や視野角、没入感は劣ります。
- 頭の動きへの追従(トラッキング)精度が低いため、長時間の使用は酔いやすい場合があります。
- 体験できるVRアート作品は限られます(主に360度動画形式など)。
本格的なVRアート作品の体験には向きませんが、「VRってどんな感じ?」という第一歩としては手軽な選択肢です。
ARアートを費用を抑えて体験する方法
ARアートは、現実世界にデジタル情報を重ね合わせて表示するアートです。スマートフォンやタブレットを使うことが多く、VRアートに比べてより手軽に始められる場合があります。
1. スマートフォンのAR機能と対応アプリ
多くのスマートフォンにはAR機能が搭載されています。これを利用したアート体験が可能です。
- メリット:
- お持ちのスマートフォンで体験できることが多いです。新たな機材購入は不要です。
- 美術館の展示解説や、街中に隠されたデジタルアートなど、様々な形で提供されています。
- アプリストアで無料または安価なARアートアプリが見つかることもあります。
- デメリット:
- スマートフォンの性能やOSのバージョンによって、対応しているかどうかが異なります。
- 体験の質はアプリや作品に依存します。
特定の美術館の公式アプリや、ARアートイベントで配布されるアプリなどをチェックしてみましょう。「AR」や「拡張現実」といったキーワードでアプリストアを検索するのも良い方法です。
2. 街中や特定の場所に設置されたARアート
特定の場所にマーカー(目印)が設置されていたり、GPS情報を利用して、スマートフォンをかざすとARアートが出現する仕掛けが、街中や公園、商業施設などで見られるようになってきました。
- メリット:
- 場所を訪れるだけで、基本的に無料で体験できます。
- 現実の風景とデジタルアートが融合する不思議な感覚を楽しめます。
- デメリット:
- 体験できる場所が限られます。
- 体験にはその場所まで行く必要があります。
観光情報やイベント情報を確認する際に、「AR」というキーワードに注目してみてください。
まとめ:まずは「お試し」から始めてみましょう
VR/ARアートは、これまでになかった新しい表現方法で、体験する私たちに驚きや感動を与えてくれます。高価なデバイスをすぐに購入しなくても、ご紹介したように公共施設やイベント、スマートフォンなどを活用して、気軽にその第一歩を踏み出すことができます。
これらの「お試し」体験を通じて、VR/ARアートがどのようなものかを知り、自分にとって魅力的かどうか、どのような作品に興味があるのかを見つけていくことができるでしょう。
もし体験してみて「もっと深く知りたい」「自宅でも好きな時に楽しみたい」と感じたら、その時に改めてVRゴーグルなどのデバイス購入や、より専門的な情報収集を検討してみてはいかがでしょうか。
この情報が、あなたがVR/ARアートの世界へ一歩踏み出すためのお役に立てれば幸いです。